金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

  • 作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2000/11/09
  • メディア: 単行本
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金を稼ぐには給料をもらうことが必ずしも最善の策ではない、

という点で視野の広がりをもつことができた。

 

Amazonレビューでは投資やら不動産やらでそんな簡単に金が稼げるわけがない、

といった趣旨の批判が目立つが、著者が「投資、不動産で稼ぐには金の知識が必要だ」と

強調していることは決して見落とせない。

ただ、使われる側の人材をコケにするかのような論調には私も嫌悪感を覚えた。

 

大いに学びはあったが、全てを受け入れるべき本ではないだろう。

発想法―創造性開発のために

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

KJ法について詳しく書かれた初めの本。

初版が1967年だが文章の古臭さは感じさせない。

ただし筆者自信の個人的な意見が記述されていることも多く、

内容は取捨選択する必要があると感じた。

 

発想力を身に付ける方法というよりは、

物事を体系づけて理解することの必要性とその方法が述べられている。

その方法とは具体的にはブレインストーミング+KJ法+パート法だ。

 

KJ法とは(議論に用いる場合に限定して)簡単に言うと、

ブレインストーミングで得られた意見から関連のありそうな意見を1つのグループに結びつけ、

さらにそのグループ同士がどう関連しているかを見出すという、一見単純なもの。

 

しかしここで重要なのは、既存の枠組みや自分の思い込みに囚われないことだ。

つまり、ある意見Aとある意見Bが概念Cの観点から同一のグループにすべきだ、

という考えは持ってはならない。

 

既存の概念から物事を説明してしまってはそこから新たな発想が生まれない、

というのが筆者の重要な主張である。

 

 

議論でKJ法を実践するには共同で議論を進める人々全員がKJ法に習熟している必要があるが、

これはなかなか大変そうだ。

 

しかしKJ法を用いるにせよそうでないにせよ、議論を行う、あるいは個人で考えを整理する、

他人に物事を説明する、といった上で意識しておくべきことなどに関する気付きが得られた。

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉 ブランド人になれ!

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))


「ブランド人」になるために実行すべき50の項目を述べている。
各項目間で重複する内容もあるのは、項目数を決めてから内容を考えたためだろう。
私が印象に残ったものを抽出すると、次の9つにまとめられた。

  • 自分の特徴、やりたいこと、学びたいことを明文化しろ
  • 自分の仕事を唯一無二のものにしろ
  • マーケティング力を身につけろ
  • プレゼンテーション力を身につけろ
  • 政治力を身につけろ
  • 面白い人物に片っ端から連絡を取り、会いに行け
  • 同志をつくり、議論を重ねろ
  • 日々新しいものを学べ
  • 客をこの上なく大事にしろ
初版は2000年のためインターネットに関する記述は古い。しかしそれ以外は全く色褪せておらず、自己啓発書として非常に強力だ。
書かれている全てをマジメに実行するのは恐らく不可能だが、面白い項目には背伸びをしながら取り組もうと思う。